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悪魔の妹 フランドール・スカーレット No.0900 悪魔の妹 フランドール・スカーレット 属性:妖怪 吸血鬼 魔法使い 紅魔館 体力17 回避3 決死判定(3) [戦闘フェイズ]手札1 フェイズ終了時まで、 基本能力を持たない自分のスペル1枚 は「攻撃+1」を得る。 (フェイズにつき1回まで使用可能) 《「Type 紅」製品版》 「一緒に遊んでくれるのかしら?」 《「Type 萃」製品版》 「きゅっとしてドカーンね」 illustrator/ひらふみ、鳥居すみ 登場作品/東方紅魔郷 -the Embodiment of Scarlet Devil. 考察
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「綺麗でしょう、この庭。私が手入れしているんですよ。さすがに白玉楼の彼女には劣りますけど……あくまで彼女とは専門が違いますからね。私は門番の傍ら庭の手入れ、彼女は庭師の傍ら侵入者の掃除ですから」 穏やかに語りかけながらよく手入れされた庭を横切る。 白玉楼で見た物とは大きく様式は違う。あの庭が、あの敷地が和風だったこと。幻想郷自体が日本に存在するということでそれが当然なのだが、この紅魔館の趣向はそんな和とは違う、ディアボロの祖国イタリアを属する欧州の趣。 故にその様式に美を感じる前にどこかの懐かしさを覚える。もちろん、その剪定技術も並ではないことを感じさせるのだが。 「幻想郷では門番やってても暇が多いですからね。ある程度は門番担当の妖精に任せてこういうことをする時間が取れてしまうんですよ。……まー、それでも侵入しようとするのがいないわけじゃないんですけどね。黒白とか魔理沙とか」 特に対話を求めてディアボロに話しかけているわけではない。進行も、美鈴が先を行きその後に距離を離して彼がついてきている。 もちろん話にかまけているだけではない。歩きに油断は見えないし、決して顔を合わせるわけではなく後ろに居ることを認識するために話している。 隙はない。 「侵入者は普段から丁重にお帰りいただいているし、塀に囲まれているので普段はこの景色を見せることは少ないのですが、少なくない宴のときにここが寂しいのでは主の器量が知れてしまいますからね。 もっとセンスある方が担当できればいいんですけれども、咲夜さんも多忙だし、私たちのような存在がいるのに人間に肉体労働させるのはなんですからねぇ」 この広さの庭を重機などを用いずに準備をするのは骨が折れるだろう。その後の剪定でも同じ理由で苦労が見える。白玉楼の庭師の労力もおそらく相当であっただろう。 そのような会話をしている間に館の扉の前に来る。こちらは門の様な強固な造りには見えず、美鈴もそれを特に力を入れずに開く。 「改めまして。ようこそ、紅魔館へ。主君の命により、館はあなたを歓迎し」 「咲夜ー。どこー?」 扉を開いたその先、エントランスにかかる両階段。その上をとことこと歩く寝間着姿の幼子。 「これはフランの着物よ! サイズは一緒でもこんなの着れないわ! 洗った後は妖精メイドに任せないであなたがやるように言ったでしょー!」 ばたん。 「…………」 「…………」 沈黙のみがそこにあった。 扉の先の光景も声もやりとりも、閉めきられれば何も見えない。 それを見せた彼女は、表情を引きつらせ冷や汗をかきながら硬直している。 「……おい」 「はい、なんでしょう」 声だけは普通だ。気丈を装う精神はあるのだろう。 もっとも、表情はずっと変わらず『やってしまった』という感情のままだが。 「私の情報が確かならばあれが」 ディアボロが口を開いたあたりで、扉がひとりでに開く。 その先には、召使いの衣装に身を包んだ少女が一人。 開いた先の相手を確認すると恭しく頭をさげる。 「ようこそいらっしゃいました、名も知らぬお客様。ここより先、館内の案内はこの私、十六夜咲夜が務めさせていただきます」 現れたそのメイドは先ほどの光景では確かにその周りにはいなかったし、あの一瞬でどこか影から現れるということも難しいだろう。 それをやりおおせるその力、縁起に載っていた時間を操る能力の一部であろうか。 「お嬢様がお呼びです。どうぞ、私の後へ。……館には何が落ちているかはわかりません。道を外れないようにお願いいたします」 紹介もそこそこに案内を始める。門番とは違い不愉快な感じを与えないようにはしているが、ただ淡々と業務をこなすその姿。 冷徹な、機械の様な印象のある。咲夜というメイドは、そんな女に見えた。吸血鬼の傍らに居ても何らおかしくないような。 「……」 「……」 美鈴とは違い、余計な言葉は挟まない。着いてきているかどうかの確認も、後に響く足音で理解しているように見える。 刺すような無言が、それは敵地に居るという思いを刺激するようだった。 屋敷は外から見えた箇所もその内装も、目がおかしくなるような紅一色であり、窓から射し込む明かりが一色の濃淡を操作している。 時折頭を下げる妖精のメイドたちは外で見た妖精たちとは違う、好機で動く子供たちの様な印象はみえない。今は余計なことを言えば仕置きが待ち、それを恐れて頭を下げている、様に見える。 外でも何を恐れてか妖精たちは自分たちの前に出てこなかったが、それと似ている。恐れる方向が今は違うだけで。 「…………」 「…………」 屋敷を歩いている内に嫌でも気づく違和感。外観から判断できる以上の広さ。階段を上る距離はそれに合っているが、通らずにいる通路の先は見えないことの方が多い。 時間を操り空間を弄るとのことだが、眉唾に見えるその力も直面すれば恐ろしい。ディアボロの能力とは違うその汎用さ。 自分以外の限定的使用を行える目の前の女、それを従える吸血鬼。普通に考えれば、スタンドの存在を知っていてもなお常識外の力を持つ者の巣窟だ。 ……自然と、歩みにも、拳にも、強張りが入る。 直接的にではないが、窓から射し込む夕日が日没を示し始める。 「お嬢様、失礼いたします。客人をお連れ致しました」 その大扉の辺りには窓はなく、燭台に点された蝋燭の炎が揺らめき辺りを照らしている。 今までの幻想郷の明りは当然それに依る物が多かったのだが、ここはまた趣が違い、生活のための灯というよりは人外の環境、誘蛾のための灯。 「入れ」 中の返事をこちらが確認すると同時に、扉が開く。中はこちらの光のみが射し込む暗い空間。 その先僅かながら見える、玉座の間ともいわんばかりの豪奢な部屋。その奥、その間にふさわしい装飾の椅子に座っている幼子。 こちらが彼女を認識したあたりで、ぼう、ぼう、と部屋の中に明かりが灯る。入り口から、一つ一つ、その奥の主に向かって。 「よく来たな、外来人の来訪者よ。私がこの館の主、レミリア・スカーレットだ」 わざわざの演出を重ね堂々と名乗るその姿は、その生まれから、その生き様から、相応に振る舞うことが当然である貫禄がある。 見た目は幼子だが、確かに500の齢を重ねていてもおかしくない、そう思わせる高貴な気風、眼光。 「なるほど、初めて見たが私の想像以上には気骨があるようだ。嬉しいよ。少なくとも、私を見て怖気づいたり侮ったり……心が揺れ動くならば期待外れだったからね」 呟く主を目の前に、中ほどまで歩みを進めて拝謁の礼をする。これも、幻想郷でなかったら行うことはなかっただろう。 「へえ、礼儀は弁えているんだな。ここの所そういった対応をするような客人は迎え入れてないからねぇ。久しぶりに見た、いい気分だよ。 ……さて、あえて問おうか。客人よ、お前は何をしにここへ来た?」 礼を終え頭を上げると、レミリアの傍らに咲夜が移動していた。案内を終え主の傍に立つその姿はメイドというより執事にも近い。 人間と妖怪、共存のする幻想郷でもとりわけ奇妙な関係だと感じられる。 「お前が来ることはわかっていたけれど、何を目的かはわからなかったからね。調べればそれでわかるんだけど、そんなんじゃ面白くはないだろう? 娯楽の少ない幻想郷だ。せっかくの楽しみは直接味わうに限るだろう。……で、どうなんだ?」 レミリアは身を乗り出して訪ねてくる。その根底は、妖精と同じような好奇。 それでいて、凡その答えとそれに対する返答を準備しているのだろう。そのような余裕も感じられる。 「期待に沿えないようでいて悪いが……」 だから、始まりは詫びの言葉。 「人は……一生のうちに『浮き沈み』があるものだ。そして、その一時の境遇に対して笑い、泣く。今の私は、その『絶頂』から突き落とされた」 一瞬に訝しげな表情を浮かべるレミリアの双眸を見つめながら。 「普通ならば死で表現されるその落下は、私の重ねた罪ゆえに永遠に繰り返される死として私を縛りつづけた。最底辺を延々と芋虫の様に這いつくばり踏み躙られる、そんな呪縛。 その折に、何の興味か因果か私を拾い上げる者が居た。幻想郷の者なら誰でも知っていると聞いている。ユカリなるものに」 「その者に踊らされていようが、なんであろうが、私をこの地に救い上げたことは事実。聞いた話によればこの世界で私たち外の者がここに現れることは少ないことではないと。そして、その者達が元の世界に戻ることも可能だと。 例外はあるだろう。自分がそれに必ず合うとは思っていない。それでも、その一縷の希望にかけて」 「私には野望がある。再び『絶頂』に至るために、今までに立ち会った中での最大の障害であったあの男を超えるために。 人間には必ず立ち向かわなければならない『試練』がある。試練は必ず戦いが起こり、その質は『生贄』の流される血で決まる」 「…………」 「試練は、あの男に打ち勝つために重ねられる。恐怖を砕き、己の過去を乗り越えるために。その試金石として」 「もういい」 語っていたディアボロに、興味を失ったかの表情を浮かべてレミリアが口を挟む。 「つまるところ、唯の力試し程度なのだろう? 私も見縊られたものだ……それとも、あまりに現実離れしたこの地に馴染み、私たちのような妖怪に対する認識がぐらついているのか…… どちらにしろ、面白い来客だと思っていたのにその程度とは。……興醒めだよ」 レミリアが手の叩き、乾いた音が響く。それと同時に、ディアボロの右手が何者かに掴まれる。 取った相手は、着いてきていなかったはずの門番。「残念ですが」と、彼女の唇から小声で紡がれる。 「美鈴、そいつはもうここに用はないみたいだ。丁重に送ってあげて」 ぐいと手を引かれ、退室を促される。 当然だ。自分より格下の者に、同じ人間同士の戦いのための踏み台になれと言われているのだ。……吸血鬼でなくても、怒りにも呆れにもとられるだろう。 しかし、だからとてそこを偽るつもりはない。こちらの真意を伝えたうえで、向かってもらわねば、到底奴に太刀打ちできるとは思えない。 あの敗北が、レクイエムの呪縛が、自分の中のジョルノを大きくしているのだろうとはわかっている。が、それほどの相手だと、今までの自分の積み上げた物を一瞬で崩したあの男が、目の前の吸血鬼に比類しないとは思えない。 「、っ」 引かれる手を弾き、自らの意志を再度示す。 「……何のつもりだ?」 「今言ったとおりだ。これから起こる出来事は、私にとっての岐路となる。己の野望を燻らしたままに生きていくことは有り得ない。 もしこのまま元の世界に戻ったとしても、幻想郷で過ごしていくとしても、過去を忘れて生きていくことなど、私にはできはしない」 先ほどの射るような目線に返すがごとくレミリアを睨み返す。 強大な相手への宣戦布告。それでも、あの女狐に相対した時の様な恐怖感を、少なくともこの時は感じない。 「……お嬢様?」 美鈴が問う。発したのはその一言だけだが、その意味合いは今は一つ。 「変わらないよ。丁重に送り出してやりな」 その言葉が発せられた瞬間に、ディアボロと美鈴の間に火花が散る。 一瞬の目線のやり取りは、美鈴に下がらせることを選択させた。 「、っとぉ。……頂けませんね、その顔は。少々痛い目を見ることになりますが……よろしいのですね?」 「……」 「二言は無いということですか。……?」 レミリアの眼前の広間にて対峙する。 肩幅よりやや広めに足を開き構える美鈴に対して、何をするわけでもなくただ歩いて距離を詰めるディアボロ。 どう見ても、美鈴と渡り合えるようには見えない振る舞い。少なくとも、道としての武の研鑽を積んでいるようには見えず、人間と比べれば対なきほどの経験を重ねた彼女には太刀打ちできそうもない、印象。 「…………」 そんな彼女の意を介すことなく、詰め寄る彼の姿に美鈴は防御の選択肢を取る。 あそこまでの大口を叩くほどの実力が、策が、彼にはあるのだろう。その自信を打ち砕くには先じて潰すより受けて潰す方がいい。 もしも当たれば勝てた、などという思いあがりを潰すために。 ……詰め寄る流れは、ディアボロが易々と美鈴の間合いに侵入する形となる。 一足で詰め寄れる間合いとしては人間の達人より広く、無防備に侵入してきた彼を討ち取るにはすでに十分の距離。 それを敢えて受けるために、神経を、精神を集中させる。 ……さあ、来い。その牙を我が身体に打ちて見ろ。 美鈴が念じた一瞬、ディアボロが強く踏み込み、両腕を突き出す。 矛先は顔面、人中。そこを狙う右腕と、それを守る左腕。 正確に急所を狙う技術と度胸は及第点だ。だが、やはり自分を相手するには無謀すぎる。 わざとそのまま受けて効かないことを見せつけようか。何が来ても問題ない様、全身に『気』を集中させたその時。 「 ッッ!!!!!」 レミリアが目を見開く。咲夜が息を飲む。辺り一面に、遅れて打音が響く。 強い衝撃を受けた美鈴の身体は、その慣性のままに飛び、落ちる。 誰もが見切れなかったその一撃、それは彼の精神像による見えざる一撃。ややも仰角気味に美鈴の腹部を撃った一撃は、彼女の踏ん張りを振り切り肉体を空へ打ち上げる。 勢い、受け身を取れないほどではないが、 「がっ、ほっ、」 着地と同時に喉奥からせり上がる血と液を吐き出す。やや青ざめるほどの、腹部にかけた彼女の皮膚。 まるで、厚いゴムに包まれた鉄板を殴っているような感覚だ。 それが彼の感覚。 「……なるほど、最前線に率先するほどの実力を十分に持っているのだな」 「へっ、当然ですよ。やや予想以上でしたが何も問題はありません」 一撃後の処理を終え、再び立ち会う。 ディアボロに寄り添うスタンド、キングクリムゾンは確かな意志を持ち彼女を見据えていた。 前へ|次へ
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r、 ,. '"´ ̄ ̄ `"''| lヽ、/「| ______ ______ .rノ ,.-、,ィ二ゝ-、// 、ゝ'、.|.| /___/ \___\ ,r‐'7'´´ `ヽLi___,i ハ|ゝ / ______ ______ / i,/´ i ト, ハ ,!ィ く 」 | | // ´ / /___/i'| イ ハヽ! V !ァ-t、ハ .| ! ! | |、___ ̄  ̄,.--ァ| | レヘハ〉, 'ヽリ' i Y| / __,.// \ ̄\ 何でもっと早く来てくれなかったのよ。 ∠___/ヽヽ.,,_ !,へ、 _ ",イ /.|. ,イ 「r‐'"|ー-、 ̄ ̄ /i`'ー-〈rヽ./_`ィ7Tr´、!/、 !/ノ _,,.ノノォ--\___\ |/ /|ヽ、Y´/ム、/i´ `ヽr'-r''"r-\___\ |/ /7 /_ハ」 ゝ、_r-イ ∧ \ | // / ;ヘ '.,-へ_ノ)` / ,くr‐'ー--、 ; _」ニ\ ヽ._ー'´ ,..、 !,.J/  ̄ `'ー'へ ヽ)___) ノo )__,,,,....-‐'''"// i `ヽ. . o r─ '''"" くi / __ l _ 、 ヽ-' `ー'ニヘ二ィ、二r二rン-'´ `ヽ! / ri,__,/! /ヘ-ヘ!〉 !___/ ■フランドール・スカーレット 【能力】 統率:3 武力:141 魔力:136 智謀:93 政務:5 魅力:60 【スキル】 ・吸血種 武力と魔力が少し上昇しやすい。(キンクリ時、勝手にダーク等を使用する) 休息時、内政時の日数経過時の体力、魔力回復効果5倍 ・鉤爪 攻撃力+50% ・吸血 攻撃力-50% 与えたダメージの20%吸収 ・ぶちかまし 攻撃力+100% ・ダーク(2) 暗黒属性 敵一体、魔法攻撃+0% ・フレイム(5) 暗黒属性 敵全体、魔法攻撃-20% ・デモリッシュ(10) 暗黒属性 敵全体、魔法攻撃+20% ・鉄壁Ⅱ 自身に対するあらゆるダメージを50%カット ・食いしばり 一度だけ、体力が0になっても1%残る 【装備・アイテム】 不可
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悪魔の妹 フランドール・スカーレット No.0900 悪魔の妹 フランドール・スカーレット キャラクターカード 属性:妖怪 吸血鬼 魔法使い 紅魔館 体力17 回避3 決死判定(3) [戦闘フェイズ]手札1 フェイズ終了時まで、基本能力を持たない自分のスペル1枚は「攻撃+1」を得る。 (フェイズにつき1回まで使用可能) イラスト:ひらふみ イラスト:鳥居すみ 考察 考察の入力。必須ではない。 公式FAQ Q:フランドールの特殊能力は「クランベリートラップ」などに使えますか? A:基本能力を持たない限り使えます。その後基本能力を得ても効果は残ります。 Q:フランドールの特殊能力は「月兎遠隔催眠術」や「威厳」を使われた後に使えますか? A:元が基本能力を持っている場合使えません。 Q:基本能力を持たないスペルが目標ですが、その時、戦闘中のスペル以外にしようしてもよいのでしょうか? A:大丈夫です、使えます。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/438.html
※ゆっくりがゆっくりでは無い生き物に変化させられています。 ※レミリアによる、ゆっくりふらん性的虐待。言い逃れできない18禁エロ。 ※冒頭から延々とエロシーンです。スカ要素ありのアナルものです。 ※同意じゃない性行為は性的虐待である、と言う拡大解釈の元に書かれました。 ※前編fuku1514.txt?、中編fuku1665.txt?の続きです。 ※エロシーンと非エロを分割しましたので「後編その1」と言う形です。 ※後編その2はエロ無しです。今回読まなくても内容通じるように手を入れてます。 ※ある意味ではレミリア虐めかも知れません。キャラ性格の俺解釈ひどすぎるので。 ※「美鈴と森のゆっくり」の後日談的な感じとなっておりますが、これ単独でも普通に読 めるようにしたつもりです……一応。 ※当然のように俺設定満載な感じです。 ※原作キャラもゆっくりも俺設定要素多大ですので、イメージと大きく違う場合もござい ます。ご注意ください。 読む このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1410.html
※ゆっくりがゆっくりでは無い生き物に変化させられています。 ※レミリアによる、ゆっくりふらん性的虐待。言い逃れできない18禁エロ。 ※冒頭から延々とエロシーンです。スカ要素ありのアナルものです。 ※同意じゃない性行為は性的虐待である、と言う拡大解釈の元に書かれました。 ※前編fuku1514.txt、中編fuku1665.txtの続きです。 ※エロシーンと非エロを分割しましたので「後編その1」と言う形です。 ※後編その2はエロ無しです。今回読まなくても内容通じるように手を入れてます。 ※ある意味ではレミリア虐めかも知れません。キャラ性格の俺解釈ひどすぎるので。 ※「美鈴と森のゆっくり」の後日談的な感じとなっておりますが、これ単独でも普通に読 めるようにしたつもりです……一応。 ※当然のように俺設定満載な感じです。 ※原作キャラもゆっくりも俺設定要素多大ですので、イメージと大きく違う場合もござい ます。ご注意ください。 読む このSSに感想を付ける
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新月お茶会トーナメント大会結果 8月1日の新月の晩に、新月お茶会の片隅をお借りして レミリアお嬢様限定のトーナメント大会が開かれました。 大会のリプレイは、レミ@ろだにあげてあります。 今回、大会において使用したアップローダーの最大保存数を設定し忘れ、 はじめの数試合分のリプレイが消えてしまいました。 申し訳ありません。 大会結果 参加者数:31名のお嬢様 ☆優勝☆ グラニュー糖 準優勝 どまんじゅう 3位 たづ 4位 からしレミィ 決勝ブロック 予選『か』ブロック 予選『り』ブロック 予選『す』ブロック 予選『ま』ブロック 最後に 参加、観戦、応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。 皆様の協力により、無事大会を終えることができました。 今回は私が舵を取らせていただきましたが、 次回以降のお茶会において、このようなイベントを用意するかは未定です。 お茶会内でイベントを開いてみたいという方は どんどん企画を公言し行動して、今以上に盛り上げていって欲しいと思います。
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吸血鬼のお茶会(仮) 毎月満月と新月の夜、吸血鬼のお茶会(仮)と称して専用スレにて レミリア使い同士の交流戦が行われる計画が立てられています 神クラス同士切磋琢磨するも良し、そのレベルに追いつくため動きを盗むも良し 普段使いにくいおぜうさまをここぞとばかりに愛でるも良し、おぜうさまを使う方は皆さん奮ってどうぞ! 最近は雑談所も賑わっているので、観戦だけの方も歓迎ですよっ! 開催予定 時間は19 00頃開始,終了時刻は特に決まっておりません。自然解散な流れです。 開催日は満月と新月の日です。以下の表を参照。 満月 2009年 7月 7日(火) 新月 2009年 7月22日(水) 満月 2009年 8月 6日(木) 新月 2009年 8月20日(木) 満月 2009年 9月 5日(土) 新月 2009年 9月19日(土) 満月 2009年 10月 4日(日) 新月 2009年 10月18日(日) 満月 2009年 11月 3日(火) 新月 2009年 11月17日(火) 満月 2009年 12月 2日(水) 新月 2009年 12月16日(水) 次回開催は9月5日の満月の予定。 お茶会一周年記念大会 お茶会が一周年経過したこともありますので、記念大会が開かれました。 結果につきましては、こちらのURLをご参考ください。 その他 レミリアスレPart7 598の方が管理人に了承をとってくれました。なるべく1スレで終わらせることを心がけてくださいとのこと。 レミスレによる勇士が汎用的なレミリア用掲示板を作ってくれました。お茶会(仮)用掲示板 意見や要望等はこちらに書き込むとよいかもしれません。 レミスレによる勇士がイベント用掲示板を作ってくれました。レミwiki@イベント用 何かイベントの意見や要望等はこちらに書き込むとよいかもしれません。 8月1日の新月お茶会内にて、プチトーナメント大会を開催しました。大会結果のまとめページをつくりました。 なお、次回以降のお茶会においてこのようなイベントを設けるかは未定です。 現在参加者が減ってきているようです。皆さん奮って参加しましょう。 リプレイのアップロード等,まだ未確定の事項もあるので, スレで話し合い,決まり次第ページにまとめていくようにしましょう。 g
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/385.html
フランドール・スカーレット +1 フランドール11スレ目 166 1スレ目 195 1スレ目 348 1スレ目 549 +2 フランドール21スレ目 677 2スレ目 20 2スレ目 62 +3 フランドール3 204 221 296 +4 フランドール44スレ目 24 4スレ目 174 4スレ目 671 4スレ目 789 4スレ目 944 5スレ目 179 5スレ目 330 5スレ目 502 5スレ目 696 6スレ目 313 7スレ目 138 7スレ目 256 +5 フランドール5うpろだ204 7スレ目 670 うpろだ304(291修正版) うpろだ303 うpろだ311 7スレ目883・884 7スレ目886 +6 フランドール6うpろだ538 8スレ目 114 8スレ目 354 8スレ目 437 8スレ目 856 9スレ目 648 9スレ目 821 12スレ目 296 うpろだ807 12スレ目 428 +7 フランドール712スレ目 573 12スレ目 626 13スレ目 240 13スレ目 452 うpろだ1153 うpろだ1206 うpろだ1400 新ろだ401,402 新ろだ441 +8 フランドール8blind love 1(新ろだ485) blind love 2(新ろだ496) 中二病、U-1注意!(新ろだ563) +9 フランドール9新ろだ568 新ろだ628 新ろだ692 コイン 上(新ろだ2-072) +10 フランドール10コイン 中(新ろだ2-074) コイン 下(新ろだ2-077) 新ろだ2-212 +11 フランドール11新ろだ2-232 紙芝居屋と吸血鬼:前篇(Megalith 2010/10/24) フランドールは愛せない(前)(Megalith 2010/11/01) フランドールは愛せない(後)(Megalith 2010/11/02) イチャ絵板 2009/01/20 +12 フランドール12Megalith 2011/01/09 魔法使いと妹様(Megalith 2013/01/04) 魔法使いと妹様IF(Megalith 2013/01/04) +13 フランドール13 +14 フランドール14 +15 フランドール15 長編 二枚のトランプ 妹様と砂糖精製(2) F/B レス 1 35スレ目 36より後のレスはフランドール12以降にまとめ
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スカーレットは自負している。己の強さも、弱さも。一芸に秀でていない、その凡庸さも。 私たちには鬼の様な力強さもない。天狗の様な俊敏さもない。魔法使いの様な知識もない。蓬莱人の様な不死でもない。人間の様な多様性もない。 一極、尖ったものがあればそれを人が見て羨望と嫉妬、恐怖の目を向けるだろう。力を持つ者とは、知性を持つ者とは。生きる者、比べたがるものとはそういうものだ。 吸血鬼とは、なんとも凡庸で目の無い種族だろうと。 そんなわけあるか! 鬼に俊敏さも知識も不死性も多様性もあるか? 天狗に力も知識も不死性も多様性もないだろう? 魔法使いが力も不死性も多様性も持たないだろう? 蓬莱人に身体能力と知識で負けるか? 人間に、どこか一つとして劣るところがあるか? そんなはずないだろう! 己に誇りを持て。その血も、その種も、その命を。 持ちうるすべてを傲慢に振るえ。歩けば、自ずと道になる。それは、彼の者達にはできぬ業。進めば自ずと臣下は歩く。それが、私たちに許された業。 あいつらにできて、自分にはできないことなど何もない。 ……だからこそ、だからこそ。 「くくっ、ははははは!」 戦いの最中、自然と笑みがこぼれる。目の前の、この世界で一番矮小であるはずの人間と立ち向かうたびに。 近づかずに攻めるのはやめた。僅かな思考を与える程度の弾幕では、悉く避けられる。通常のスペルカードルールでは使用しない、逃げ場のない密度でさえも、気づけば彼はそれを抜け、こちらに刃を向けるのだ。 以前に立ち会った天狗の写真機とは違い、弾幕を無視して『すり抜けて』いる様な。咲夜のように時を止めて抜けることとは、少し違う。どれほどの厚い幕にも、僅かな隙間を瞬時に把握し、そこから漏れ出てくる。 弾幕の防御は行うが、反撃を行わずに詰め寄ってくる以上、おそらく相手は遠距離に対応できるような技術はない。相手の心が折れるまで、いつまでもいつまでも追い払うのは簡単だが、血肉はそれでは湧き立たない。 「ふっ!」 愚かな弱者を踏み躙るため、蹂躙するためならばそのような手を汚さない方法が大多数の精神に打撃を与えられるために有効だが、勇敢な単騎を落とすには自らで手掛けた方がいい。ただ殺すためではなく、互いに相手を認め合い、真っ向から称賛を浴びせあう。 何もいらない、ただそれだけで。煩わしい全てを削ぎ落した、最もシンプルな解答方法。 彼の答えの一つ一つを、自分の問いの一つ一つを。境を経て、それは逆転してぶつかり合う。 今もまた、速度を乗せた重打を『何か』で逸らして受け流された。並の盾なら、例えば美鈴の気塊ならそのまま砕き爆ぜる程度には力はこめていたというのに。 眼前にナイフが迫り来る。咲夜が使う、銀製の投げナイフ。彼女が扱うものとして、直接使用することもあるためむしろ普通のナイフのような重さと大きさ。元々女性用であり、相手が使う分には少々小さい。 だがそのバランスにもすぐに適応し、余計に振り回すことなく的確に急所を狙う。 本体として、能力は並の人間、もしくはそれを上回るが少なくとも自分の様な、妖怪を相手取る力はないのだろう。並の妖怪にすら歯が立つかどうかもわからない。 補うかのように彼の身体を中心に取り巻いている人型の『何か』。美鈴相手時に感じていた違和感。相対してみればそれの存在は明らかだ。自分自身には隠す余裕がないのかもしれない。頼りになる部下だが、それでも力の差は圧倒的だから。 自分の攻撃を受けた時の肉打つ感触。自分に攻撃をする拳、脚。全く見えてはいないが、物理的干渉は行えるのだろう。それの挙動に関連して、音や風圧は隠されていない。 そんな『何か』こそが彼をここまでの高みにあげる存在。それこそが彼の懐刀。 「ハァッ!!」 一瞬に身を潜め、自身にも見切れない速さでナイフを振るわれる。顔面に振るわれたそれを右腕で防御するが、衝撃。 左側頭部に頭蓋を直接砕き中を覗きみるための一撃が響く。骨にヒビが入るその音が、中から軋んで鼓膜を揺らす。 「っ、ぐぅぅういぃぃっ!」 右手には深い裂傷があるが、そんなものは気にならない。頭に受けた腕を残した左腕で振り払う。 後手で先も取れないが、直接に触れて払うことができるという確かなこと。 受けた負傷を持ちながらも、全身をバネに後ろに飛び跳ね、距離を離す。彼の追撃はなく、一旦の膠着になる。 「ははは、今のは危なかったかな? いかなものでも、頭を砕けば続行は危ういからね。死にはしないけど」 不思議に思うことは一つ。徹底して彼は追撃を嫌う。機会の後続を狙おうとしない。……もっとも、今の一撃でもそんなことをしようものならとっくに彼の首は永遠に治らない傷痕を負うことになっていただろうけど。 深くはない右腕の傷、その他衣服と共に僅かに切り裂いた小さな肌から滲む赤は塞がっていない。だが、その他殴打した痕は僅かな時間を置いた後には再生している。 不死身の吸血鬼。話にならないほどに優れた存在をまざまざと見せつけられているよう。 均整のとれた幼顔を崩すことは神が許しはしないというかの如くに頭の傷は塞がり、ずれたキャップに噴き出た血が染み着くのみとなる。 目星は付いていたので調達の予定は完了しており、回収ができた吸血鬼ハンターの武器が無ければ、館の紅の一部になっていたかもしれない。あっけなく。 あまりにも無謀で、あまりにもお粗末で。……そんな滑稽さに、酔っているのかもしれない。 「『それ』」 未来の様を垣間見ようとしたときに、まさしくその行動を咎めるように、レミリアから声が発せられる。 「何かに付けてちらちらと『何か』見てるね。お前には一体何が見えているんだ? いやいや、純粋な興味だよ。けれども、命を懸けたやりとりに相手から目を逸らす瞬間がある方がおかしいだろう? それも一度や二度ではない」 気付かれたところでそれを上回る力を自分が持っているとわかっていれば、そのまま何も知らずにいたことを幸せに思えるようにするのだが。彼女相手に、こと幻想郷にてそれは通らない。 早くに気付かれる、どうしても外せないエピタフの『予知』。それを見ることで得られるものは大きいが、そこを見切るレミリアの才覚。 「お前に取り巻く、人型を見ているのか? 私の周りにまだ何かいないか、探しているのか? ……んー、違うな。お前」 もったいぶった、大仰な様子で悩み、考え、わざとらしくたどり着いた結論。 「運命や未来が、見えているんじゃあなくて?」 発せられるのは、僅かに自分の鼓動を速め冷えた汗を伝わらせる現実。 「大方はそれで納得ができる。不可能弾幕も、人間の目には捕らえきれない私の動きも、全て『視えて』いたのなら。結末がわかっていたのなら。視えているのは残酷な運命か? それともそれを回避した未来か? 『絶頂』に固執していたが……。なるほど、そんな眼を持っているならいかに矮小なものでも野望は持つだろう。感覚ではなく、視覚として展開しているのがやや不便そうだが……」 小さな締め括りを持って自分への疑問の答え合わせを求める。浮かべている笑みは、彼女自身の推察への確信。 短い時間ではあったが、その濃密さゆえに嗅ぎ取られたことへ、僅かながらに称賛の気が湧き出る。 自分と対峙し、生き残ることができればその能力への強大さと全貌に気付くことは容易だろう。故に、今まで知っている者を逃しはしなかった。 だが、ここでは知られてからが本番だろう。知らぬ者は恐れるが、端から土俵の違う生物に対して、その溝を埋めるだけだったのだから。 「操れると聞いているが、お前には視えないのか? 自分の運命が」 「滅多なことで視るものじゃないんだよ。お前も百を超えれば理解できるさ、そんなものに振り回される自分の醜さが」 ディアボロへの返答を共する行動で返す。彼女の言の末尾は既に後ろから聞こえていた。 やり取りで確認の遅れた未来は、全身を走る衝撃と打撃音で現実となる。 「ぐうぅっ!?」 吹き飛び、もんどり打って倒れてしまう。 そんな吹き飛ぶ自分とは別、かすかに聞こえる空を切る音。 「……ふむ、やはり時を止めるだけではない。なにがしか、世界を歪めているな」 一瞬の答えは、飛ばされた自分に追い討ちをかける、レミリアの強襲の後。持ち前の神速でディアボロの真上の天井まで移動するとその尋常ならざる身体能力を用いて急降下。 時を飛ばしていなかったのなら。天井の崩落に巻き込まれるか、砕けた床の一部に混ざるか。 「私の身体は記憶している。が、その『過程』はなく『結果』だけが残っている。お前が回避したという結果だけが。もし時を止めて回避しているのなら。攻撃を回避しているのなら私がそれを認識できるはず。……にもかかわらず、その認識は欠けている」 その場から翻り、足音もなく地に着く。その優雅な姿勢は吹き飛ばされよろよろと立ち上がる自分とは正反対。戦闘不能のほどではないが、それでも負った傷は大きい。 だが、この程度の負傷は幾度もあった。いつしか、その程度と称せる様に。薄々と気づいていた、精神の成長と共にどこか現実離れていく自らに。 「未来を視る能力、世界を歪め認識を曖昧にする能力、見えぬ人型を操る能力。それらを一つにまとめ操る精神力。……外の人間にしては多彩だ。そして肉体も十分に洗練されている。…………」 言葉の途中で、しばし何やら考える顔になる。もし怪我が無ければ、その場で攻め入ることを選択していたかもしれない。 「……あー、それらは何ていうんだ?」 「…………何?」 「名前だよ、名前。いつまでもそれとかあれとかだとこっちも言いづらいじゃないか」 怪訝な表情が浮かんでしまう。今までに気にしたこともないし、そも命を懸けて戦っていた一瞬だというのに。 「……呆れた。名付けは重要な儀式だ。名付けるそれに対して生命として、役割として生み出した者から初めての与える物、全ての始まり。それらを行い始めて生まれたものは意味を持つ。……いいだろう。外因にして好敵手、お前を表してこのレミリアが名付け親になってやろう!」 「……何を言っているんだ?」 「そうだな……お前の意気や信念、野望の為に自ら困難に立ち向かう精神ッ! それに基づくそばに立ち寄る者! 『スタンド』というのはどうかなッ!!」 会心の出来と言わんばかりに、得意げな笑みをディアボロに向けてくる。それは、その見た目相応の、親に成功を褒めてもらいたい子どもの顔。 何も言い返せない。急に言い出す突拍子もないことも、すでにその名前、というか種として呼ばれているという事実も。 「ふふふ……自分のセンスに高さが怖い…………あぁ、言っておくが使っても使わなくても構わない。けれど、名を持つことで『それ』は存在する意味を持つ。敵に塩を送ったつもりはない。長く生きるほどに好敵手を求めるものだ、贄の流れる血の質を求めることはお前に言われなくても同じなのさ」 そのままに空で手と足を組み、今か今かとこちらの返事を待つ。 結果としては確かに既についている名前を再び呼ばれただけだが、その意味を省みることは今までは確かになかった。通称として呼ばれていることを風に知って、そのままにそれを使っていた。 いや、名付けが怖かった。その意味を、そのやり取りを自分に重ねてしまって。自分の、 「……それは敵に送る余裕ではあるが、軽視や侮蔑の意味で送っているわけではないことは認めよう。『スタンド』……立ち向かうもの、か。おもしろい」 「そしてオレにこれ以上近づくな。フランドール・スカーレット」 この場にいない少女の名前。 それを聞くにレミリアの顔は苦々しく曇る。その者が現れることを好ましく思わない表情。 「……へぇ、お兄さんどこかおかしいの? それとも、感がいいだけなのかな?」 全てを受け入れる門が開く。その先に居たのは、姉と同じ吸血鬼。レミリアの髪を月と称すなら、彼女は太陽を称するほどの明るい金。 だが、背後に連なる7つの色を模した結晶羽は何物に類する物がなく、否応が無く悪魔を連想させる。 「なーんて。聞こえていたわ。お姉様のくだらない名付けも、その前の解析も。……面白そうね、人間」 「なんだと」 同じ距離を保つように、自分を挟んで対極にいる姉妹。双方どちらも夜の王にふさわしい、その覇気を感じ取れる。 「……ところで、何で私は遠ざけられるのかしら?」 純粋な少女の疑問。何も他意はなく、唯ある物を聞いただけの様な疑問文。 だが、その言葉はそれだけの意味では終わらない。彼女の眼が、発する気が、全身から漏れ出る波が、ディアボロの精神をくすぐる。 燻る先に見える火のような紅い眼は、狂気を日常として受け入れたような、そんな瞳をしている。 ディアボロには見覚えがあった。もはや中毒と化し、ソレが切れていることが非日常となった麻薬患者。 「お姉様とは遊びに付き合ってあげて、私とは付き合わない理由は? 同じ吸血鬼、同じスカーレットよ、お兄さん」 よく似た姉妹だ。浮かべる蠱惑の表情は幼さを残しながらも生きた長さを物語る血の貴さを感じさせる。しかし、姉と比べるとややも上に立つ者としての威厳が足りていない。 「オレがこの館で求めるものはこの世界の先への足掛かり。先へ行くための力を得るため。レミリアはそれに釣りあう相手だがお前にはそれはない。 下がれ、フランドール・スカーレット。お前はオレにとって試練の前に転がる小石ともならない」 明らかな挑発。姉には付き合うが妹には付き合わない。理由は単純、劣っているから。 フランドールの事は当然先に読んだ縁起にて理解している。狂気を持つこと、幽閉されていたこと、今は少し、表に出ている事。 「……………………」 「……へえぇ?」 もちろん、レミリア相手でも苦戦を避けられない自分が、本当にフランドール相手に余裕を出せるとも思っていない。 だが一番の悪手は二人を相手取ること。そうなってしまえば、抵抗することなく、何回ともわからないあの瞬間に戻されるだろう。 「……面白いことを言うのね、今まで巫女にも、魔理沙にもそんなこと言われなかったのに。私が弱い? お姉様より? 脆弱な、人間風情が」 紅い瞳が揺らぐ。周りに溶け込むかのように、彼女の周りに紅い霧が纏う。 それは力の表れ。自分を知っていてなお、姉と比べて劣る妹と、何も知らないはずの男に評されたこと、その事実に対する怒り。 「フラン」 「止めないでよね、お姉様。子供っぽいこと言うけれど、初対面の人間にああ言われて黙ってられる程私、気が長くなれないわ」 右手に持つ歪に曲がった杖に漂う霧が纏い、美しくも禍々しい、赤く燃える巨大な杖を作り出す。 その熱量は距離のあるディアボロの身体を舐める様に漂い、気力体力を奪っていく。噴き出る汗の一つ一つを乾かしていく。 「しっかり認識させてから、壊してあげる。災いは自らが招くものだってことを、絶対強者の証明を」 転進、即座に時を吹っ飛ばしてその場を離脱する。自分の行動を彼女たちが認識する前に行えば、悟られることも咎められることもない。逃げた、という事実だけがその場に残るだろう。 フランドールによって開け放たれたままの扉の先、館の中を駆ける。 「 ……、は? なに、それ」 彼女の力は姉に劣らず脅威。類することの無い赤い凶器を取り出した時点で十分に理解できた。あの場も十分な広さがあったが、吟味を行う時間もないだろう。フランドールには、楽しむ余裕がない。挑発を挟んでいようといなかろうと、全力が彼女の幼さの表れだ。 予知を垣間見る。見えぬ撃も自分にとっては―― 「!?」 自分の居る僅か先。一瞬のきらめきの後に頑丈な建物ごと、壁も床も天井も。瞬閃が走った後には何も残っていなかった。ただ、膨大な熱量によって切り裂かれたという結果のみが事態を物語っている。 歩いた道程を顧みる。その戻り道の行き着く先は一つしかない。 「ぁは」 再び時を飛ばす。何が起きたか理解していたわけではない。ただ、身の危険がこれから起きるということだけは感じていた。 事実、自分の懐には既に虹色に煌めく羽と、あどけなさを残した狂気の微笑み。フランドールがディアボロの臓腑に直接触れている事。時を飛ばしたその空間でなければ、今は感触を感じているわけではないが、自らの内臓をかき混ぜられ。その放る軌跡に命を散らしていただろう。 レミリアとは違う戦いの臨み方に、同じく背筋が震える。まだ人同士に思える姉と違い、獣の暴虐さを感じられる妹。 同一なのは、どちらも致命を与えたと確信した時に浮かべるその笑顔だろうか。 「はははっ……あー。厄介。お兄さん、ホント逃げることは得意なんだね。咲夜とは違う。どちらも十全理解しているみたいだけど、用い方が全然違う。楽しませようとしてない。ただ使うことしか考えてない。はー」 濡れるはずだった自分の手を握ったり開いたりと動かしながら、虚空に向かって一人語る。 「徹底するつもりなのか、それとも違いを悟ってくれたのか。わかんないけど立ち向かってくれなきゃ困るのに。私はどうすればいいの? 持ちかけたのはお兄さんだっていうのに」 「フラン、あんまりはしゃぎすぎるなよ。館を直すのもタダじゃないんだからな! ……で、来訪者よ。どうするつもりなんだ?」 館に二人の声が響き渡る。 「言った手前に逃げ出すのも戦況判断、経験の故だろう。そこは認める」 「私は認めないけどね。つまんないし」 「静かにしな、喋ってんのは私だよ」 「……ぶー」 「ふん。……しかし、逃げてどうするつもりだ? お前のその力を用いたとして、私の庭から逃れられるとでも? それともまだ何か隠した手があるのか、フランが現れ、背を向けたその状態で?」 その問いかけに答えるつもりはないが、確かに先ほどと比べて状態は悪くなった。逃げが有効と考えたが、逆効果。最も、あの力を前にして目前に立つのみというのも無謀である。 今はまだその時ではない。浮き沈みは、誰にでもある。 「…………ぎゅー」 フランドールの、ほんのわずかに拾える程度の声。それと共に映る未来は、残忍な結末。 何もない一瞬の後、自分の身体が爆散し崩れ去ったままの画面。誤解の生じるものでもない、そのままの結論、フランドールの能力。 三度の世界の暗転。ただ保身を考えたのみの能力の使用。進まぬ展開の苛立ちよりも、危機への焦燥が心をより強く支配する。 「……、くっ」 だが、簡単には好転しない。死への秒針は止まらない。 吹き飛ばしている最中にも、自分の身体が崩れていく感覚。外傷も、衝撃も、痛みも何も感じはしないが、唯攻撃は続いているという感覚だけは理解できる。 能力による破壊は、瞬間ではないのだろう。『破壊されている』という結果が時を飛ばしきるその時まで続いていれば、自分は死から逃れられない。『破壊された』という結果まで、逃げ切らなければならない。 吹き飛ばすのも永遠ではない。人間が自発的にいつまでも呼吸を止められないのと同様、この能力も限界がある。 全ての音が消え、自分の鼓動のみが世界の形を作り出す。自然と、胸を握るように手が動く。二秒、一秒。 「 っ。……ふふ」 「またか……しかし、今回は随分長かったみたいだな」 限界を迎えたその先は、何とか自分の身体は無事を保っていた。レーヴァテインを出された時とは違う、冷えた汗が全身を覆っている。 「ねぇ、どうするお兄さん? さすがに鈍感な私でもわかっちゃうよ。ねぇ? お姉さま」 「お前が鈍感だなんて聞いたことないが」 二人の少女の何気ない会話。表情が易々と目に浮かんでくる。秘密事を共有する姉妹の、誰にも告げない共通点を手に入れた時の甘い顔。 だが、それはディアボロにとっては絶望でしかない。既に、生殺の自由を握られたことと同意だから。 「私は十分と思って勝手に放しちゃったけど、きっとずーっとぐりぐりぐずぐずにしていたら、どれほど世界を歪めてもお兄さんは逃げきれない。お兄さんのその力は限界がある。咲夜と違ってほんの数秒」 自分の周囲の壁が、再び赤熱し吹き飛ぶ。こちらの位置がわかっているように、自分の隠れ場所を燻りだすかのように。無理に動けば、その餌食になるだろう。 「あなたの命は私の手のひらの上。右手にはもう、お兄さんの『目』がコロコロ転がっているの。一度触って壊れなかったのは初めてだけど……もし他と一緒にやったら、どっちを取るの?」 放たれた青い光弾が、壁に床に反射し、所せましと飛び回る。 長く尾を引くその弾は、ディアボロの最期の場所を追い立てようと近づいてくる。 「……ちっ」 もはや一刻の猶予もなかった。現れた自分を狙うこと。共に、その『目』を砕き、ディアボロを破壊すること。 同時に行われれば、回避する術はない。全てが無為になる。……それならば。 「あははははは! ようやく出てきたね、お兄さん!」 隠れていた壁から飛び出す。すぐ後ろでは反射する光弾が、元居た場所を塗りつぶしていた。 紅い杖を携えた妹は、同じほどに紅い衣装を揺らしながら、右手を使い煽るようにキスを投げる。 「これは私からの贈り物。受け取ってくれる?」 言葉がディアボロの耳に届く前に、フランドールの全身から辺りの空間全てを彩るように、大小さまざまな弾が放たれる。 パターンを伴った彩りは美しく、受けるものでなければ迷路のようなその弾幕に心囚われてしまうだろう。 「キングクリムゾンッ!」 一つの壁のように飛んでくる弾、自分を遮る物を弾き、耐え、強引に突き進んでいく。ごっこでは済まない衝撃は、スタンドによるガードも貫きディアボロの肉をえぐっていく。 強引に、止まることなく。 「時をフッ飛ばせッ!」 「 」 彼女が何かを口走ろうとするちょうどその時、世界が崩れていく。短い時間での、濃密な酷使。肉体だけでないダメージが、吐き気を催すかのごとく脳に響く。 何を口走っているかわからない。どこまで飛ばすか、予知も見ていない。今あるのは、その右手を封じること。その為の肉薄。 死刑執行のスイッチをフランドールが手にしている以上、何としてもそれだけは防ぎきらなければならない。 遮るものはなくなった。血が噴き出すのも構わず、残った力を脚に込める。 惨めな疾走だ。成功するかもわからない、安全かの予測もない。それでも一縷にかけ全力を駆けるその姿。まるで、ディアボロの最もなりたくなかった、ゴミのような弱者の立ち回りではないか。 しかし、想起する。そんなやつらが、自分の絶頂を揺らがし、引きずり落としたことを。何度も、何度も再確認する。 「オラァッ!!」 眼前、そのまま速度を乗せたまま。勢いづいたスタンドの一撃は迷うことなく小さな右手へ。自分の手に光るナイフも、同じくその手を斬り落とすために振り下ろす。 命中する寸前に、世界は再び彩りをもたらす。……逃がしはしない。 「きゅっ」 砕き、爆ぜる。 フランドールの、ディアボロの、目の前で飛び散るのは人間の血。 触れるか否かのその瞬間に、握りしめる動きの方が早かった。その小さな動きの方が早かった。 振り下ろされるはずだった右肘から半ばは血袋が破裂し、ゆっくりと二人と、床を濡らしていく。 握られた右手を、自然落下するナイフがほんの少しの傷を作り、そのまま多分に水分を含んだ床で、べちゃと音を立てる。続けて、肉の落ちる音。 「……うあ、あぁ、あ」 ほんの僅か、足りなかった。それを認識しようと反応が遅れる。竦んだ脚が、小さく相手から離れようとする。 その身体を、僅かに残っている服の切れ端を近づけ、フランドールはディアボロの顔を強引に近づける。 近づいた、困惑を多分に、恐怖に徐々に彩られていく直前の彼の頬に、小さく口付けをして。 「おしまい」 投げ捨てる様に、床面へ叩きつける。空気の揺れ、走るヒビは、唯の人間に耐えられるものではない威力を証明する。 横たわる肉体に、後ろに大きく振り上げた足を勢いよくぶつけ、吹き飛ばす。 椅子に戻っていたレミリアの方へ吹き飛んでいくそれは、脇の壁へ衝突し、それでもなお余る勢いは壁の崩落を持って分散していく。 「……ん~~~、はぁー。すっとしたー」 「…………やりすぎてない? フラン。私の分が無いんだけど」 「先にやってたからもういいでしょ? 可愛い妹の分も残してあげるっていうのが筋ってものでしょ年長者。でも面白かった! 目を取られると宿ったそこに移るだけなのね。奪い取ろうとする人なんて初めてだったから知らなかった」 「ああそうかい。……私の時には退かなかったのに、フランには退くっていうのもなんだかなぁ」 「それにさそれにさ。あの人、以前あったことあるわ。前にも話した、恐怖の消える人間。近くで見たらその通りだったの、本当よ。きっと、今頃死体は消えているはず」 「あー、あんたの与太話。嘘でしょ? ……死体が残ってればわかるし、無くなっても証明か。確定しちゃうじゃない」 まるで遠くで話されているような。それも、どんどんと遠ざかっていくような。 わずかに繋ぎ止められた何かが、しかし流れ出ていって消えていく。 まだだ、まだ……。そう思っても、温かく小さな光が、差しては消え、差しては消えていく。 でも、何か、小さく、それでも聞こえてくる。忘れてはいけない、最初の、最後の声が。 「誰からも証明されなかったちょっと前の波紋がいま証明される時よ。あ、遺品。これも消えるのかな」 転がった右腕を、ひょいと持ち上げる。まだわずかに流れ出る血は、口づけした時に付いた食事と同じ物。 「……さすがに行儀悪いなー、あいつと同じになるのはヤだし」 「ふむ、しかし紫が言っていた奴も、こんなものか……楽しかったけど、いい勝負、とまでは行かなかったなー」 がたがたと、瓦礫をどかし遺体となった彼の肉体を探す。 「楽しかった? 私にとっては裏切られた感じ。驚きはしたけど、あれじゃ魔理沙とかの方が全然強いし面白かった……ぇ」 「それはそれ、これはこれ。少なくとも当時の咲夜並には強かったってあれ。……あれ?」 血に濡れた壁材を見つけ、そのあたりをどかすとそこには動かなくなった彼の肉体があった。 それを持ち出そうとさらに細かく除くと、あったのは。 「……子ども?」 自分たちよりかは肉体の成長はしているが、それは確かに先ほどまでの男の身体ではない。 示すものは失われた右腕、来ていた衣服、重傷の傷跡。全てが先ほどまで存在していた来訪者だと告げている。 不審に思い、その身体を持ち上げる。自分より圧倒的に大きかったその身体は、今は何とか手を上げればつま先を引きずる程度までには持ち上げられるほどに小さい。 持ち上げた拍子に、からと小さく。履いていたズボンのポケットが破れ何かが落ちる。 「何だろ、タリスマンかしら?」 鏃の形をしたそれを不審に思ったその時。 「ぎぃぃいいいいいいいい、やあああああああああああぁぁぁ!!!!!!!」 フランドールの慟哭が、レミリアを、紅魔館を揺らした。 前へ|次へ